前回は、THEME や使用楽曲から演出のイメージを整え、COSTUME DESIGN を先行して考えることを話しました。そして、COSTUME DESIGN は、観客が没入しやすくなるよう役割を分けることが BEST であり、団体の個性や方針にも密接に関わるものであると。

THEME と楽曲が決まると、ほぼ同時に Marching Show 全体の演出が朧げながらに見えてきます。何を THEME にして、どのような展開でそれを演出するかを考察すると、どのタイミングでどの演出をしようかと思い描くことができるようになります。そこで僕は、どのような衣装を使うかを先行して考えるのですが、どのような手具を用いるのか、ということも同時に考えます。これも後に回すことのできる行程なのですが、特にセクション毎の距離感にも大きな影響を与える要素なので、先にわかっているとありがたい部分。僕は、確実に先に設定をしてしまいます。

今回作成する Marching Show は、休暇を利用して出掛けた自然公園で様々な自然の営みを目にする、といったイメージ。

そういうことだったので、COSTUME DESIGN は Band と Color Guard とで役割を分けました。Color Guard の役割は、観客と同じ立場で Marching Show を体現していく存在(今回の場合は旅人)ではなく、それと対比した存在(今回の場合は自然)。そのため、その役割を明確に示していかないと意味はないのですが、今回は比較的オーソドックスにというか、あまり奇をてらうような形にはせず、色彩的なアプローチと操作性を重視し、かつどの団体でも入手・作成がしやすいものを考えてみました。奇をてらったものは、操作性を害して全体の印象を乱す結果になり得るので、慎重に・・・・・・。

細かい Design 上の話は画像を確認していただければと思いますが、使用楽曲の設定や背景・イメージから、今回は全体を4部に構成をします。いわゆる『起・承・転・結』なのですが、簡単な文章で表すなら、

 

ロッキー山脈の見えるリゾートから私の休日は始まった。風光明媚な情景を通り抜ける風が印象的だったそのリゾートでの

ひと時を過ごした後、私はソノラ砂漠へと向かった。西の海からの湿った風が吹きこむ独特な環境下では、水分を蓄えるサ

ボテンが生育しており、多種多様な生物が共生している様を目にすることができる。陽が沈み、次の朝を迎えても、その共

生は変わらない。この大地のもとで、雄大な自然の中で、種の違いを意ともせず支え合うその姿は、何と素晴らしいものな

のだろうか。

 

という感じです。そして、風・水・大地をイメージした QUIPMENT DESIGN をしてみたのですが、確実にスピード感を出したい風のシーンでは円形にカットされた Flag を、そして水のシーンでは水滴を模した Board を、大地のシーンではクライマックスに向けて展開が可能な折り畳みの Flag。実際の振り付けにも影響する部分ではありますが、音楽のイメージに即して、3種4様な設定としてみました。


まとめ

  1. 演出のイメージを整え、COSTUME DESIGN と同時に EQUIPMENT DESIGN を考えてしまおう
  2. EQUIPMENT DESIGN は、Color Guard の役割を明確にすることを念頭に行う
  3. EQUIPMENT DESIGN は、色彩感と操作性を重視し、必要に応じてバリエーションを多くすること

それでは続きは次のSTEPで♪